わからない?登山の持ち物|装備と道具

登山の持ち物を考える。必要装備と道具を教えます

ここでは、初心者向けに登山で必要な持ち物を紹介します。登山では、万一に備えてなんでも道具を持っていけばいいというものでもありません。当然装備がたくさん増えれば、荷物も重くなります。最小限の持ち物を用意してスマートに山歩きを楽しみましょう!


 

山に持って行く道具を知ろう!登山の持ち物リストアップ

登山では最小限の荷物でなるべく軽量化して歩くのが理想です。
しかし、使わないからといって、必要なものまで減らしてはいけません。
何度も山を歩くことで経験しますが、まずはじめは、しっかりと装備をそろえてから山にでかけましょう。

 

個人装備と共同装備

登山装備の考え方として、個人各自で持つ物(個人装備)と、パーティで一つあれば良いので共同で使う持ち物(共同装備)とに分けて考えます。
たとえば、ガスやコッヘル(鍋)、テント、ツエルトといったものは、それぞれ所持する必要がないので、担当決めをして誰かが代表で持つ荷物です。
当然1人で登山をするのなら、両方とも個人装備になります

 

山で必要な持ち物

必要な装備をリストアップしています。
(共)は共同装備です。あくまでも夏山ベースです。

 

登山靴・ザック(リュック)・雨具(レインコート)

この3つは、言うまでもありません。前回の記事を参考にしてください。

 

帽子

登る山にもよりますが、2000mを越える山では、夏用帽子のほかにビーニーキャップやニット帽子なども欲しいところです。とくに森林限界を超える場所では風に注意が必要です。最悪は雨具のフードをしっかりとかぶります。

 

グローブ・手袋

けっこう軍手という方も初心者ではみうけられます。手を汚さないということですが、低山なら問題ないでしょう。しかし、保温性がなく、濡れたら冷たいので、時期や登る山によってウールやポリエステルのグローブを用意してください。

 

ザックカバー

リュックやザックの雨具カバーです。しばらくはこれで雨は凌げますが、背中側にはカバーしていませんので、雨の降りしきる中を歩き続けると、リュック自体がずぶぬれになってきます。

 

防水パック(ビニールなど)

リュックの中身は必ず防水にします。ビニールでも何でも構いません。雨が降ったらリュックやザックは濡れてしまいます。あらかじめ荷物を入れるときに防水パックや大きめのビニールを入れておきましょう。
ついでに、予備のビニールやジップロックバックがあると便利です。

 

水筒・ステンレスマグボトル

いわれなくても理解できますが、ペットボトルなどの冷たい飲み物以外にも、小さめのマグボトル(保温ポット)を持ち歩くことをおすすめします。休憩時に一口でも暖かいものを口にすると、体も回復します。寒暖の差が大きい山では、必携といっても良いです。0.3L〜0.5Lくらいがおすすめ

 

行動食と非常食

食料です。お弁当というと、お昼ご飯となってしまいます。行動食は、お昼も含めた歩いているときに食べる食料です。山では、常に歩き続けますから、お腹がすきます。そのため休憩時でもちょこちょこなにかエネルギーになるような食べ物を用意します。
それから、もしものために、非常食も容易しましょう。カロリーメイト1箱でも構いません。予備にとっておけるエネルギーです。

 

レインスパッツ

レインスパッツは登山靴につけて、ドロや水の浸入を防ぐためのアイテムです。歩き慣れていない方は、レインスパッツをつけておいたほうがよいかもしれません。ただし、夏は暑いので、足を密封してしまうレインスパッツは、すこし気をつけておいたほうがいいでしょう。

 

ヘッドライト

LEDの頭につけられるライトです。これは、ほとんど使わなくても、必携です。万一、日が暮れたときのため、あるいは山小屋で夜中に用をするときのため、そのほかいろいろと役にたちます。小さめで構いませんが、あまりに光が弱いと、むしろ夜間の行動が危険ですので、それなりの山用のヘッドライトを購入してください。

 

防寒着

基本的に、雨具をアウターと考えて、保温するための中間着を用意してください。フリースやインナーダウン、化繊のセーターなど、軽量であたたかいものならOK。

 

着替え・タオル

山頂に汗だくで登りきって、着替えている方が時々います。慣れないと、汗だくになってしまい、綿シャツなどでは乾かないので着替えることになります。
日帰りであればそれほど着替えは必要ないかと思いますが、1泊するとなるとあったほうがいいでしょう。シャツや下着はOKですが、替えのズボンなどまで持ってくる必要はありません。眠る時に着替えたい場合は、楽で軽量なタイツなどのほうが良いかもしれませんね。

 

ファーストエイド(共)

せめてちょっとしたキズ絆創膏やテーピングくらいは用意しましょう。本当は必要なアイテムはたくさんあるのですが、使えないと意味がありません。ぜひ登山を始めるならファーストエイドの中身と使い方の知識を学んでください。

山の救急|登山で必要なファーストエイドの中身とは!?

 

ガス&コッヘル(共)+食器+コップ

もし、山でお湯を沸かしてコーヒーやカップメンを食べるなら必要です。なるべく軽量でコンパクトなものがよいです。
山で作る食事もお湯を入れるだけで簡単に調理できるフリーズドライ食品が出回っていますので、活用しましょう。災害などの緊急食料として買っておいてもいいですね

 

サングラス

必要です。山は高度をあげるほど、紫外線が強くなります。

 

虫除け

なかなか見落としがちですが、あったほうがいいですよ

自作できる!アウトドアで使える天然ハーブの虫除けアロマ|作り方!

 

日焼け止め

これも必要ですね。使い方をまず勉強しましょう!

 

高度計付腕時計

時計は必要だと思いますが、防水性で、高度計がついていたほうがよりオススメです。
地図と照らし合わせて高度を確認するのも楽しいですし、現在地が確認できやすくなり安全です。
現在同等の腕時計は、方位や気温、気圧などがわかるものが多いですね。
スントやプロトレック、Gショックなど

 

デジカメ

記録になります。防水がベター!

 

トイレットペーパー(紙類)

ちり紙です。用を足すときのほか、何かと使います。ポケットティッシュでは足りないし、水に溶けないこともあり、トイレットペーパーが良いです。
ただし、1ロールもっていくのではなく、中の芯を抜いて、さらに、半分か3分の1くらいに分けて、ジップロックに入れて持ち運べば便利です。
無臭の柔らかいのがおすすめ(笑

 

登山計画書・名簿・保険証コピー・メモ・筆記具

登山計画書はぜひ作ってください。記事にしています。それから連絡先などの名簿。保険証またはコピーなど。

登山計画書と登山届|山の計画の立て方

 

携帯電話

かなり重要です。バッテリーを気にしましょう。山に入るときは、電源オフにするか、メールの自動受信モードを切ります。機内モードもOK
万一のときにバッテリー切れを起こさないように、安易に携帯のメールやアプリなどを起動して使いまくらないことです。
私は、1泊以上山に入る場合は予備のバッテリーを持っていきます。

 

お金

日ごろ使っているサイフをそのまま持ち歩くのもなんですから、お札と小銭入れとわけておきましょう。お札や保険証といったカードはリュックの奥深くでも構いませんが、小銭入れはすぐ出せるように。山のトイレのチップや飲み物を買う場合に必要になります。

ナイフ

小さくてもよいので持ち歩くとなにかと心強いです。お弁当に箸がついていなくても、ナイフがあれば作り出せます。

ツエルト(共)・断熱シート

なかなかツエルトが必要といっても理解してもらえません。イザというときのビバークだけでなく、保温・防風アイテムとして、あるいはセルフレスキューの資材にもなりえます。個人では、断熱シートでも無いよりまマシですが、できれば1人用のツエルトを所持しましょう。

あったほうが便利、さらに山を楽しめるアイテム

ストック

これは、もうかなり多くの登山者が愛用していますので、効果のほうはいうまでもありません。

ストックの使い方|膝の衝撃予防とテクニカルな使い方を追及する
サポーター・サポートタイツ

膝や腰が痛い(弱い)という場合に、ぜひとも欲しい装備ですね。私も毎回お世話になっています。

膝の予防アレコレ|ストック・サポーター・インソール・テーピングを使いこなす
サプリ系

アミノ酸やクエン酸などのサプリは山の疲労回復には有効です。薬ではないし、水分補給と同時に有効活用しましょう。

図鑑・参考書

花や植物などが好きなら、ぜひポケット図鑑でも持ち歩いて花をめでながら歩くのもよいでしょう。荷物になることを考えれば、デジカメで撮っておいて、下山後や山小屋で確認するなんていうこともできますが、タイムリーに覚えたほうがより記憶にのこりますかね。

 

登山に傘をさすのは、初心者にはあまりなれていない場合はおすすめできませんが、使い方次第で快適です。

登山には傘!山カサ〜♪|ガイドが教える山の傘活用法

 


追加したい危険回避のアイテム

補助ロープ+カラビナ+スリング

ちょっとした岩場などにロープを持っているというのは心強いものです。ただし、ロープの使い方を知らねばなりません。
山はちょっとした低山でも危険なところはたくさんあります。遭難が後を絶たないのもそのためでしょう。使い方を覚えて、万一に備えることはいいことです。カラビナやスリングもあったら便利です。
不定期ですが岩場講習会も開催していますのでぜひ

 

ヘルメット

最近は御嶽の噴火もあったことですし、需要はふえつつあります。
危険なエリアを認識して、ヘルメットの着用をしましょう。

登山で使うヘルメットの選び方|ヘルメットを買うときのポイント

軽アイゼン

夏でも残雪や雪渓を歩くこともあります。軽アイゼンを使うこともあるでしょう。4本爪ではなく、必ず6本爪以上を選びます。