登山には傘!山カサ〜♪|ガイドが教える山の傘活用法

登山トレッキングでおすすめの傘

山に傘は必要でしょうか?

必要か?と言われたら、なくてもいいでしょうね。
でも、私は傘持ちガイドです^^
傘の快適性・不便性とおすすめの折りたたみ傘をご紹介します


トレッキング、登山の傘|研究した結果と傘の選び方

快適なレインと傘があれば、
雨の日でも山がより一層楽しくなります。
傘を使うことで、レインフードをかぶる必要がなくなり、視界は開け、
雨音を聞きつつ、潤った山や草木が喜んでいるのを感じれることでしょう。
土砂降りのときでも、ザック背面からの雨の侵入が防げるので、
小屋についても荷物がざっくごとずぶ濡れ、ということはありません。
上着から、裾に流れ落ちる天雫が少なく、シューズの浸水阻止にも効果的。
また逆に、晴れ渡る強い陽射しの中では、日傘として使えば、涼しいアイテムに早変わり。
なんて便利なんでしょう♪
むしろ傘は山で使いたい。。

 

山で傘をさしている様子

さて、そんな山カサ、
ちょっと研究してみましょうbb

 

傘のメリットデメリット

 

山で傘をさすメリット

雨をふせぐ。(風もふせぐ)
ザックカバーでは防げない雨水も防ぐ。
レインフードをかぶらなくていい。
よって、視界がひらけ…
@周囲の変化にも気を配れるため安全
A雨の日の山の潤いをより一層感じられる
傘の集音効果で、足元の音(足音や雨音、虫や鳥の声、せせらぎなど)がよく聞こえて楽しい。
晴天時は日傘になって、涼しい。日焼けしない。

 

 

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山で傘をさすデメリット

風に弱い。
稜線の強風などのときはむしろ危険。
片手が離せないので岩場などでは不向き。
長く使うと手が疲れる。
荷物が増える。傘ばる♪
狭い道に弱い。

 

 

結論

強風と岩場以外で使えばいい。
デメリットよりもメリットのほうが多く、
なにより、あったほうが、雨の日を楽しめる
というのは、ものすごく大きなポイントではないでしょうか。

 

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登山で使う傘の選び方のポイント

基本は折りたたみ傘ですね。例外もあります。
カサ研究家のKGとしては、山カサは以下の点に考慮します。

コンパクトに収納できる
軽量である
カサを広げた時の幅
柄が長い
グリップの形状

 

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コンパクトに収納できる傘

これは基本でしょう。
ただ、折りたたみ傘ということだけで、
既にコンパクトですね^^;
日帰りデイパックなど小さめのザックなら、
よりコンパクトな傘のほうが

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かさばらずに済みますが、通常、20l以上のザックなら、
あまり短さを優先しないこと。です
なぜならば。
傘はどこに入れますか?
ザックの底のほうに入れたいところですが、
ホネホネ構造の傘は強度が弱くすぐに折れたりします(何度やったことかヽ(≧Д≦;)ノ
で、入れる場所は、上のあまぶたの中か、
ザック左右の外側のポケットに差し込むか(もしくは内側左右)、でしょう?
まぁ、ほかにもあまぶたの上に縛ったり、ザック背面ポケットに入れたりもできますけど、
サイドポッケが理想かな・・
ザックポケットに差し込む場合は、荷物締めベルトで抜けないように締めますが、
傘が短すぎると、ザックによっては、ベルトまで傘が届かずに、固定できないこともあります。(右写真)
つまり、多少細長いほうが、固定するにはやりやすいです
だから、
「あまり長さは短くなくていい」
と思っています。
むしろ折りたたみじゃなくてもいんじゃない?という感じ。

軽量な傘である

これは必須でしょう。
コンパクトなくせに、ずっしり重い傘があります。
最近は傘の骨組みが、アルミやプラスチック、グラスファイバー製にかわってきてますので、
かなり軽量化されています。
中にはカーボン素材のもありますね。高いけど♪
市販の傘のほとんどは、長さしか表示がなく、たいてい重さは書いていません。
なので、量販店だったら、調理器具コーナーまで走って、計量器で測ってみてください♪
それが不可なら、体重計・・(無理!)持った感じで、重いか軽いかの実感ですね♪

 

カサを広げた時の幅が大事

けっこう重要です。
コンパクトだから幅がせまいのはしょうがない、、、、
というのは決めすぎで、
けっこう探せば幅広でコンパクトな傘はあったりします。
基本は半径55cm以上ですね。
理想は60〜70cmクラス
ここまであると、かなり快適感があります
50cm以下はすこし小さいです。
小さな女性ならOK!?
40cmクラスだと、斜め雨に対する防御がしにくく、
背後のザックまでカバーされにくいので、
風ふいてると、頭以外はけっこう濡れます♪
60cm以上だと、広いので、より快適です。
風に弱いのと、樹林の狭い道はアレですけど^^;

 

柄が長い傘は疲れない

これは地味に重要です。
買う時は必ず「柄の長さを確認」しましょう。
小さくてコンパクトなものは、
たいてい柄が短いです。
短いということは、
さした時に、手は!?
心臓くらいの位置でそ?
何十分も何時間も手を上げっぱなしだと、
辛いですよ。
傘イラネーってなる。
目安はさした時に、手がミゾオチあたりよりも下になっているもの。
腰あたりだと理想です。
折畳みではない傘でも柄が伸びるタイプがあります(右上写真)
メーカーさん、作ろうぜ!

 

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グリップの形状は大きいほど良い

これも柄と同じく地味〜に重要
グリップ(持つところ)は大きい方がいいです。
長時間でも持ってて疲れないもの。
「クライミングでも、カチよりガバのほうがいいにきまってるじゃん!」
カサも同じさ。
私としては、
ノーマル傘のようにJ字に曲がっているタイプをおすすめします。
J字タイプは、一見邪魔になりそうですが、

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持ちやすいだけでなく、
サイドベルトにも引っかかるし、
ザックのウエストベルトについた、カラビナ用のループに引っ掛けることができて
雨が降ったり止んだりのときでも、
歩きながらたたんで引っ掛けたり、また広げたり、
なにかと便利(右写真)

 

そのほか

撥水力とか、帆の張り具合とかありますが、
そのへんは、あれば尚良し、といったところでしょう。

 

傘の小物いろいろ

折りたたみ傘はたいてい、ソフトケースに入っていますが、
別売でベルトに引っ掛けたりできるホルダーや、
濡れた傘を水漏れしないように収納できるケースなんかもあります。
手放しで使える固定アイテムもあるようですけど、アウトドア用には考えられてませんね。
使うのはアウトドアなんだけどww

傘を持って歩くときの注意点

片手が常に奪われます。足元注意しながら歩きましょう。
あまりに悪い道では、すぐに収納して両手フリーかストックで!
傘のツバはすれ違いは他の登山者の迷惑になります。つい濡れるのが嫌でカサをよけようとしない人もいたり、、
狭いところは躊躇なくたたむなどして、相手に危険がないことを動作で示しましょう。
強風のときは、飛ばされやすいです。風があまり強くなってきたら、すぐにたたみます。
あおられた状態ではたためませんから。
傘をたたんで、ボタボタしたまま小屋にはいらない。
入ってから、傘をバダバダさせない!
混雑した乾燥室で開いて乾かしてるんじゃないよw
傘くらいぬれててもきにしないの!

 

今後の課題|傘業界に提案

手で持っているのが億劫なときもあるでしょう。
そんなときは、たいてい、チェストベルトやカラビナなどを使って、
傘の柄を固定してフリーハンドで歩いたりしています。
とくに横尾〜上高地間などの平坦なコースでは有効です。
ただ、仕様ではないので、物によってやりにくいです。
固定できるようなアイテムの登場を待ちたいですね。

 

そして、重要なのが、
「山カサは使い捨てである」ということ
すぐ壊れます。
なので、なるべくは値段の安いやつでいいと思います。
メーカーが競って作らないのはそこにあるとおもいますが、
今のブームならば、
ちょっとカッコイイデザインの丈夫で長持ちする傘があったら、
絶対買うとおもうんだけどなぁ。。

 

調べてみますと、いろいろな傘ありますね

 

オススメの軽量折りたたみ傘いろいろ

記事がふるくなったので削除しました