ジャケットの基本はハードシェルです。
山をやるなら、防水・透湿・防風・保温の全ての要素を兼ね備え、雨の多い日本では、必携ともいえます。これなしに、ソフトシェルに走るのは、一部のコアな人か初心者ということになってしまします。
とはいえ、ソフトシェルほど着心地や通気性のないハードシェルですので、厚さや着心地、ベンチレーションなどの性能を確認し、自分に合ったラインナップのウェアを探しましょう。
1着ですべてを賄おうとするのは、後々不便になりますので、ひとつ先をみこした視野で選んでいきましょう。
※なお、レインジャケットについては別ページに記載しています
パタゴニアのハードシェルは、自社開発のH2NO素材とゴアテックス採用の2種を使い分けてラインナップされています。
H2NOはコストパフォーマンスと(上位では)伸縮性、ゴアテックスはご存知の通りの安定した性能と肌触り。
総合的な防水性に関しては、ゴア素材が高性能ですが、冬季のオーバージャケットに関しては、(雪なので)それほど問題ない部分です。
H2NOを採用したM10ジャケットなどは軽量で伸縮性があり、ハイエンドモデルですが、(個人的には)むしろ裏地などの肌触りやこすれが、ゴアテックス素材のほうが好きです。
アルパイントップはスーパーアルパインジャケットでしょうね。
好みもありますので、用途や予算に応じてチョイスしましょう。
ちなみに私は前シーズンからスーパーセルジャケットをメインにしています。ゴアパックライトという薄型な軽量シェルですが、その軽さと安さ!?において、汎用性が高く、厳冬期を外した秋から初夏まで長く使えるジャケットです。
今期より、それをさらに上回る軽量性と最高の透湿性を誇るリーシュレスジャケットがでました。3層ゴアにもかかわらず、薄さ、軽量性、高機能な特徴はとても広範囲で使えるハイエンドのハードシェルであることは間違いないようです。
リーシュレスジャケットに続く2016シーズンのハイエンドハードシェルといえるレフュジティブジャケット(噛みそう^^;)。
ゴアテックスのCニットという裏地がニット構造になって肌触り、汗の吸い上げと発散(透湿速度)が格段に上がった素材を採用した、テクニカルアルパインジャケットです。現行モデルとしては最軽量のMs425g! 脇下ジッパー、チェストポケットは内と外にもついています。
パタゴニアのゴアテックスCニットのハードシェル|レフュジティブジャケットが軽やかすぎる
3層ゴアテックスを採用したアルパインスタンダードジャケット。
初めのアウターJKTとしてはこれがベストではないでしょうか。
日本の雪山をこれ1着ですべてカバーできます。サイド&チェストポケットが左右2箇づつのほか、内側にもポケットがあります(カメラ保温)。袖口は風の進入を防ぐようにしっかりと閉められます。生地は70デニールナイロンで丈夫。重量の589g(Ms)もまぁまぁといったところでしょう。
これぞ究極のハイエンドハードシェルジャケット!(Msのみ)
スーパーセルよりもさらに軽量な229g(Ms)。
防水にはH2NOを採用した3層(2層じゃないのにこの軽さ)構造で、13年モデルではクライミングに邪魔になるものをいっさい省きシンプルに仕上がっています。
まず、ハンドウォーマーのポケットがないです。胸の縦ポケットがあるので十分でしょう。ちなみに登山やトレッキングには不便、ということも言えますね。脇下の換気ジッパーも省略されています。他のジャケットにくらべて、コチラはスリムフィットになります。
生地はストレッチ構造で動き安さにも特化。裏生地は従来のH2NOにくらべ、肌触りが良くなっていますね。縫い目も少なくシンプルなデザイン。収納は胸のポケットを裏返して小さくなります。
より特化したジャケット!
妥協を許さないデザインでこの軽さは凄い。3.2オンスの生地は、レフュジティブ(4オンス)・トリオレット(4.8オンス)を上回る薄さ。おおむねスノースポーツ全般をカバーするものです。ハーネスやヘルメットの着用もデザイン済みです。
まぁ、もう大は小を兼ねるでして、これ1着あれば何でもこなせます。
(メンズ&レディース)
2層のゴアテックスを採用したハードシェル。
雪山2000m級くらいまでの、冬季中低山むけのハードシェルってところです。春山なら十分どこでも使えます!
ゴア2層ってのは、内側がゴアテックスライナーが露出していて、メッシュ構造になっています。雨具を超えたオーバージャケットとして、それほど大げさでない、お手軽な位置づけです。といっても、止水ジッパーや、立体裁断構造、ドローコード(ゴム引きの締め)などは使いやすく本格構造です。チェストと両サイドポケット。Ms632g
H2NOの防水シェルに、インサレーションを組み合わせたジャケットで、アルパインクライミングでのビレイ時の寒さにも対応。薄いナイロンを採用して、581gという軽量性。
2016-17シーズンも発売されました!ゴアテックスプロシェルという耐久性のある3層防水ハードシェルでわずかMs430gを実現した軽量アルパインジャケットです。
たった371g(Ws)!
ゴアテックスパックライトシェルを使用した最軽量のハードシェル。
シンプルな作りにもかかわらず機能的でフィット感もよいです。とくにフードのフィットが向上しています。厳冬期の2000mクラスから春山までオールカバー。冬季八ヶ岳などでも使用しましたが、多少の寒さはあります→重ね着でカバー。
とにかく軽くて使いやすいウェアです。
金額もかなり抑えられていて、セカンドジャケットとしてもオススメ!
シンプルでマジかっこいい!!ってのがはじめて着てみた感想。
14年春の最新ハードシェルのリーシュレスジャケットは、過去のハイエンドモデルの真骨頂ともいえますね。
ゴアの中でも、通気性・軽量性により優れたアクティブファブリクスを採用した3層構造は、なんと2層であるスーパーセルジャケットよりさらに軽量化しています。
確かに見た目もペラッとしていて薄い感じですが、生地に強度があるのもわかります。生地の質感もテカテカしてない風合いです。ポケットはシンプルに小さく、チェストもケータイやサングラスが入る程度。ハンドウォーマーポケットは、手首まで収まるかんじで、物を入れるのにもてあそばない感じです。Ws345g(Sセルは371g) 生地も若干薄く30デニール(薄い!)
この薄さで通気性優先のゴアなので、ハードシェルのなかでもかなり「抜け」のよさが期待できます。このジャケットはかなり広範囲なシーズンで使うことができるでしょう。
ちょこっとコラム
オーバーパンツに関してのフィットですが、寒さと同じく考えなければならないのが、フィットです。これは、密着するくらいきついサイズを選んではいけない、ということです。通常、アンダー+パンツ+アウターと3枚重ねでしょうか?私は2枚が多いですが、その理由は足上げに対するパンツの摩擦や重量による不可です。雪山ではブーツやアイゼンなどただでさえ重い足なので、いちいち膝にパンツのツッパリを感じていては、長時間持ちません。なので、フィットはレギュラー。もし、すこしきつく感じるようなら、ワンサイズ緩めを選ぶのも手です。かならず、試着は重ね着をして行いましょう。
最新、リーシュレスジャケットのアンダーパンツ。
ゴアのアクティブファブリクス採用で軽くて抜けがよいハードシェルパンツ。当然軽くてはきやすい。脚上げの負荷もすくないです。従来のオーバーパンツであるインナースパッツなどはなく、裾のサイドジッパーもふくらはぎ部までというシンプルさ。
軽量化を重視したモデル。
Ms292g 希望としては、これのフルレングスのサイドジッパーがついてほしいところです!
(メンズ&レディース)
バックカントリー系で山にも入るし、雪山やアルパインも兼ねるという場合の理想的なパンツがリコネッサンスパンツ。
初めての雪山のハードシェル向けではないですが、春山スキーシーズンなどで兼用として使用するには快適です。
ハードシェルパンツは、日本の雪山では必須ですが、サスペンダー式のパンツは、初心者からプロまでオススメします。
実際に私も、多くはこのサスペンダー(ビブ)式をつかっていて、ずり下がることも、お尻に雪が入ることもなく、スノボや雪山縦走で、雪と戯れても安心感が違います。ジャケットをわざわざスカート付にする必要もなく、フルレングスオープンのサイドジッパーで春山でも換気抜群なので問題なしです。Ms572g
新登場です!スーパーセルのパンツ♪
ゴアテックスパックライト採用のMs286gの軽量パンツ。オールシーズン使えるもでるとして、リーズナブルで使いやすいと思います。
これも、できればサイドジッパーがフルレングスあるとうれしいのですが・・・。
ラインナップとして、上を抜けの良いリーシュレス、下をコスパのスーパーセルパンツで合わせてもいいですね!