登山・山岳ガイドになる!|その前に知っておきたいこと

 

登山ブームの煽りを受けて、ガイド需要も高まっています。
その中で、ガイドを職業として志望する方々も増えてくるのではないでしょうか。
私も山に登っていて、毎日のように「ガイド」という言葉を耳にします(良きも悪きも)
それだけ山の世界では目立つ存在なのでしょうか。
しかし、職業というものは(ガイドに限らずに)一般の方が思っている印象と、実際は違いますね。
ガイドははっきりいって、3K職の郡を抜いた職業ともいえます。
危険・きつい・給料が安い・・・
…ホントかって?!

ガイドになってみて思うこと

ガイドを目指すにあたって知っておきたいことを書いてみたいと思います。
勝手に書いてますので、参考程度(自己責任)にてお願いします

 

山は危険、というか人を守る大変さ

致死率というか、負傷率というか、危ない仕事であるのは当然です。
しかも、相手様の命を預かる仕事です。
「連れて行ってやった」なんて思って仕事をしてはいません(少なくとも私は)
お山があってのお仕事。まずはお山に感謝。

 

ガイド業務はきつい

これはどの仕事もそうですが、肉体的という面と、やはり安全をキープするための精神的配慮に、夜も眠れないという場合もあるかもしれません。
(ネテマスヨ)

 

高いガイド料、でもトータルでは安い収入かもしれない

ガイド料を高いという方がいます。
そういう方は、趣味にお金をかけたくない理由です。
コチラは体を張った仕事です。発言一つにも責任を持っています。
ガイドには、昇給も年功序列も存在しません。
おまけにフリーランスなら、社会保険や労災もいっさいなし。
この脚1本(2本?)でやったっきり。
骨折でもすれば、まぁ休業です。
そして天気に大きく左右されます。
よく言えば、お天道様のもとに、生きています。
これほどわかりやすい仕事もそうはないでしょうね。
(そんな自分もいつリタイヤするのやら、、汗)
収入ということでみれば、やった分、ですね。
まぁ比較的高い年収の方もいます。一部ですがw

 

山がほんとに好きならいける!

そんなガイド職ですがやっている人は、おそらく、
たいていは、「楽しい」のではないでしょうか?
山が好きなんですよ。
私も、山にいるだけで、喜びが湧いてきます。
山を登ることで、生活が出来る。
山にいられる、山を歩ける、山に浸かることができる!
そこに心底共鳴出来るのなら、
きっと素材はある人なのかもしれません。
あとは素質やらなんやら、、
頑張ってください。

ガイドになるために 追記

ガイドになるための、知恵袋などのネットにでているものは、あまり参考にならない気がします。 いいかげんな内容が多いので、私なりの具体的な仕事形態を書いて見ます。 その前にガイドになるって、どんなガイドでしょう? 目指すガイドがありますか? 山のガイドになるためには、 まず、これまで、山をどの程度やっていたか、が、かなり大きく、 登山ガイド以上であれば、とくに それに付随する登山・クライミング・スキーなどのスキルも重要なポイントです。 なぜなら、 自然に対する直感的能力がないと、 山での安全が守れないかもしれないからです。 便利社会でマニュアルどおりに生活していた、では まぁ、やめておいたほうがいいです。 お客さんがケガをしたり、ツアーでトラブルが発生しても、 なんにもできない可能性が高いからです。 定年くらいになって、山のガイドでも、、、と思っている方は 登山ガイドまでなら、視野に入りますが、 中高年のできる登山ガイドの仕事は(添乗員付の)ツアーがやりやすく、 もしも個人で本腰でやるとしたら、なにか武器を持つ必要がありますね。。。。 それでもトムラウシ遭難事故などのように究極の判断をしなければならない状況があるものです。 研げるものは研いでおきましょうw まだ若い方、であれば、登山ガイドでもツアー以外の視野は広がるでしょう。 山岳以上を取得できれば、あとは実力(運)次第でしょうか。 その実力というのは、登りがうまい、とかじゃないですよ(それもあるけど) 一流アスリートが「指導者」として向いているかどうかが関係ないことと同様に、 登山スキルがあることが、ガイドとしての素質でもない、ということです。 ガイドといってもそれぞれです。 ツアー添乗員兼ガイド資格取得者で、会社の社員である人 ツアーの専属ガイドのみでやっている人 ツアーガイドと、そのツアーのお客さんを中心に個人ガイドをする人 個人ガイドのみで険しいルートなどに行く人 テント泊など体力が必要なコースをメインに企画している人 ペンションなどの経営のサブオプションでガイドをしている人 学校登山などのガイドをやり、冬はスキーイントラなどをやっている人 スキーガイドやトレッキングガイド、地元の林業などに従事する人 クライミングのみのインストラクター的な人 NHKカルチャーなどの中高年向けの低山などを案内する人 熊野古道・四国八十八箇所など歴史系の案内をする人 写真などの講座を得意としてやっている人 山小屋のスタッフでもあり、小屋メインのガイドをする人 第三セクターなどでの自然案内人スタッフとして働いている人 海外と国内登攀を主体でやっている人 など、人によってさまざまです。 なので、あなたが、どんなガイドになるのかは、 どこに住んでいてどんな形態でガイドをするのか、なのですが、 それは、なってみないと、わかりませんね。