山でよく聞かれるガイド泣かせのあの質問

山でよく聞かれるガイド泣かせのあの質問｜回答と本音

山でさんざん聞かれる質問があります。
毎回これに答えているのですが、参考のために記載してみます。
これらを質問される方はやはり初心者の方が多く、要は安心したいのだと思います。
質問するのは大いに結構なのですが、こればっかりは自分で経験するしかなさそうです。
そして、まず自分で考える・行動をとることも大事だと思います

登山でよくある質問と本音の回答

Ｑ　山は寒いですか？暑いですか？

Ａ　どっちもあります

出発前の話ですが、どの辺から話を始めようかと悩む質問ですね。いったい質問者が何の質問をしているのか・・
せめて山小屋では寒いですか？とか歩いているときは暑いですか？とかの質問のほうがより明確ではっきり答えられますｗ
初心者の多くに聞かれる質問ですが、質問者自体が、ただ単に寒かったらどうしよう、暑かったらどうしようという漠然とした心配をもとに質問するようです。あるいは荷物を軽くしたいが何をもっていけばいいのかということでしょうか。
装備リストを確認すれば、もうそれ以上の答えはたいしてないはずです。
あとは気象情報によりけりですが、この場合、慣れている人の対策と、初心者の対応は違います。
暑くても防寒着は必要、寒いからといって何枚もウェアを持ってき過ぎない。
同じ月、同じ週、同じ日でさえも、寒暖の差があり、暑い時もあれば寒い時もあります。
回をこなして学習できればいいのですが、毎回同じ質問をする人もいます（笑）
とりあえず基本を押さえておいて、あとは自分で慣れるしかないですかね。

Ａ　ストックは使ったほうがいいですか

Ｑ　どちらでもいいです

これも、よく聞かれます。
一般論としてストックはあったほうが脚のサポートになりますし、使ったほうがいいと思います。
ただ、質問者の方が聞きたいのは「私の場合」のようです。
使えない人、ぜんぜん使えてない人、使わないほうが歩きやすいという人もいます。
また、登りはいらない、下りだけとか、当然岩場では使いにくいので収納しますが、慣れていれば多少の岩場なら大丈夫ですし。
いろいろです。そのへんはご自身で判断してほしいです。
ただ、です。
ストック持ってきてるのに、今から登るのに、
ストック必要ですか？ってｗ
要るから持ってきたんじゃないんですか？

Ｑ　クマはいますか？

Ａ　九州沖縄と四国以外の場所にはいます

もうなにかとあればクマはいますか？って聞かれます。
居るに決まってます。こちらが侵入しているのですからｗ
最近はとくに目撃情報や里に下りてきたクマに襲われる報道などによって、不安に思っている人が多いのでしょう。
ただ、クマにばったり出会うのもわずかな確率ですが、襲われるのはまたさらに稀です（ニュース多くなるのは飢えたクマで、里に下りるクマは要注意ですが）
クマの目撃情報ですら、実際はカモシカだったりします。似てますからクマと思ってしまうこともあるのです。
という意味で、恐怖し過ぎだと思うのは私だけでしょうか？
遭難件数と山でクマに襲われたというケースと比べても、稀有なことはわかります。
ただ、出会うと怖いです（実際に）
北海道のヒグマは少し獰猛ですので気を付けたほうがいいですが、そうじゃなくても、気を付けることです。合わないための努力。

Ｑ　水はどのくらい必要ですか？

Ａ　そうですねぇ～

これもなかなか難しい質問です。
ただ単に１.５Ｌ必要ですって言えればいいのですが、暑い時は足りないし、曇っていたらそうでもないかもしれません。
当日になればこたえられると思いますが、出発前から聞かれても、多分・・・としか言えないですね。
多めに案内すればいいってものでもなく、体力ないのにペットボトル6本も持ってきた人もいますから…
私は、冬は0.5Ｌも飲みません。夏でも１Ｌが基本です。人によっては２Ｌでは足りない人もいます。
難しいですね。

Ｑ　あとどのくらいでつきますか？何時につきますか？

Ａ　歩いていればそのうち着きます。

これも行動中によく飛んでくる質問です。
本当の気持ちは、「到着時間を知って、あとどのくらいの間このしんどさを我慢しなくちゃいけないのかをはっきり知りたいんです！」ってなものでしょうか（笑）
好きで山に登りに来たんでしょう。たくさん味わいましょう（笑）

Ｑ　明日は晴れますか？

Ａ　わかりません

晴れます！といってほしいんだと思いますが、山って本当に天気はわかんないものです。
明らかな悪天候、明らかな快晴のときもありますが、明日になってみないと、実際のところはわからないですね。
天気が不安な気持ちはわかりますので一応憶測は答えますが、予報士でもないし、気象情報も確約できません。
ただ、山に入ったら街の天気予報はあてにならないです。