登山のリュックとザック|違いや特徴と必要な容量

はじめに山を登るときは、たいていリュックサックというもので歩く方が多いと思います。登山の世界では、あまりリュックという言葉を使うことはないです。そのかわりにザックという呼び方をして、特化された登山用バッグを使います。
ザックの選び方については、こちらの記事を参考にしてください

ザックの選び方アレコレ|自分に合った最良のバックパック

リュックとザックってどう違うの?

ザックとリュックの違い。登山用品

ザックとリュックの違い。登山のリュックサック


語源的な違いはなく、用語の使い分けとして、登山の世界で使う言い方です。
つまりザック(登山用)は、機能・バランス・容量などが登山仕様となっているものという認識で良いのではないかと思います。
あるいは、パックという呼び方も浸透してきました。
しかし、一般にリュックというと、小さめで調節ベルトもウエストベルトもなく、右のような画像のイメージものになるでしょうか。
このようなリュックサックは、なにも調整ができないので、長時間の登山には不向きといえます。

 

登山あるいはバックパック用のザックの特徴

基本的に縦長のデザイン

歩くときの重心がブレないために縦長になっています。横幅が広いと、それだけ左右に振られてしまうからです。

 

ショルダーベルトとウェストベルト

荷物はショルダーベルト(肩)のほかに、ウェストベルト(腰)で支えます。
このベルトには荷物を体に引き寄せるためのサブベルトなどがついていて、やはりバランスの工夫がされています。
ザックのベルトやパッド。リュックにはない機能

 

疲れにくい背面パッドとショルダーストラップ

背面には背中にピッタリとフィットするようなデザインとパッドがつけられています。
ショルダーストラップにも容量に応じて、厚めで通気性のよいクッション素材がはいっています。
ちなみにザックには男女別やサイズ別に分かれているものが多いです。
これは服と同じで、人の体に合ったザックを使う必要があるからです。
むしろウェアよりもサイズが難しく重要でもあります。

 

軽量化とナイロン素材

担ぎやすいザックは登山のリュックとして素材もハイテク
長時間担ぐことを想定していますので、ザック自体が軽量化されているものがほとんどです。
あるいは、強度の異なる生地を混ぜたり、雨にそなえて、防水系のナイロンが使われています。
荷崩れを防ぐようなベルトや小分けパック、最近ではハイドレーションという行動中も飲める飲料パックを収納できるシステムもついています。

登山に必要なザックの容量

リュック・ザックは水と同じで、L(リッター)表示です。
でもこれって、初めての人にとっては、どのくらいなのか分かりにくいですよね?

 

一応専門店やメーカーショップでは、日帰りハイキング用だとか、1泊2日縦走向けとか表記してあります。

 

経験することが一番なのですが、ある程度の自分の使うスタイルを決めたら、
その容量の、ちょっと大きめの容量にしておくのが無難です。
数年使って慣れてきたら、最小限の荷物に合った容量のザックを選べばよいのです。

 

日帰りのみのハイキング

20L 
ちょっと大きめ25〜30L

 

日帰りハイキング〜山小屋1泊程度

25L〜30L
ちょっと大きめ30〜35L

 

2泊以上の縦走山小屋泊

30L〜45L
ちょっと大きめ45L

 

2泊以上のソロ縦走山小屋泊

35L〜45L
ちょっと大きめ50L

 

パーティでテント泊の場合

50L〜60L
65Lくらいあったほうが無難

 

ソロテント泊

60L〜70L以上
70Lはあったほうが無難

 

容量の表示は、ブランドやメーカー、サイズによって若干違いますので、そのことも注意してください。
大きな表示でも少ない容量のものがあります。

 

ザックの選び方については、こちらの記事を参考にしてください

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