はじめに山を登るときは、たいていリュックサックというもので歩く方が多いと思います。登山の世界では、あまりリュックという言葉を使うことはないです。そのかわりにザックという呼び方をして、特化された登山用バッグを使います。
ザックの選び方については、こちらの記事を参考にしてください
語源的な違いはなく、用語の使い分けとして、登山の世界で使う言い方です。
つまりザック(登山用)は、機能・バランス・容量などが登山仕様となっているものという認識で良いのではないかと思います。
あるいは、パックという呼び方も浸透してきました。
しかし、一般にリュックというと、小さめで調節ベルトもウエストベルトもなく、右のような画像のイメージものになるでしょうか。
このようなリュックサックは、なにも調整ができないので、長時間の登山には不向きといえます。
歩くときの重心がブレないために縦長になっています。横幅が広いと、それだけ左右に振られてしまうからです。
荷物はショルダーベルト(肩)のほかに、ウェストベルト(腰)で支えます。
このベルトには荷物を体に引き寄せるためのサブベルトなどがついていて、やはりバランスの工夫がされています。
背面には背中にピッタリとフィットするようなデザインとパッドがつけられています。
ショルダーストラップにも容量に応じて、厚めで通気性のよいクッション素材がはいっています。
ちなみにザックには男女別やサイズ別に分かれているものが多いです。
これは服と同じで、人の体に合ったザックを使う必要があるからです。
むしろウェアよりもサイズが難しく重要でもあります。
長時間担ぐことを想定していますので、ザック自体が軽量化されているものがほとんどです。
あるいは、強度の異なる生地を混ぜたり、雨にそなえて、防水系のナイロンが使われています。
荷崩れを防ぐようなベルトや小分けパック、最近ではハイドレーションという行動中も飲める飲料パックを収納できるシステムもついています。
リュック・ザックは水と同じで、L(リッター)表示です。
でもこれって、初めての人にとっては、どのくらいなのか分かりにくいですよね?
一応専門店やメーカーショップでは、日帰りハイキング用だとか、1泊2日縦走向けとか表記してあります。
経験することが一番なのですが、ある程度の自分の使うスタイルを決めたら、
その容量の、ちょっと大きめの容量にしておくのが無難です。
数年使って慣れてきたら、最小限の荷物に合った容量のザックを選べばよいのです。
20L
ちょっと大きめ25〜30L
25L〜30L
ちょっと大きめ30〜35L
30L〜45L
ちょっと大きめ45L
35L〜45L
ちょっと大きめ50L
50L〜60L
65Lくらいあったほうが無難
60L〜70L以上
70Lはあったほうが無難
容量の表示は、ブランドやメーカー、サイズによって若干違いますので、そのことも注意してください。
大きな表示でも少ない容量のものがあります。
ザックの選び方については、こちらの記事を参考にしてください