沢登りの装備と準備A|初心者のためのシャワークライミング講座

KR-1F_560

沢登りの準備

沢の時期はいつからいつまででしょう?
年に1-2回くらいしか入らないひとは、
7-8月が最も多い気がします。
しかし、丹沢や奥多摩といった低山であれば、5-6月くらいから入れます。
秋は9月から10月くらいでしょうか。
私は白山山系で沢デビューしましたが、
その年は11月までいっておりました。

 

寒い、というイメージがありますが、
確かに寒いんですけど、初夏は水量が多くて迫力がでます。
簡単な沢でも水量増量でいつもより楽しめますよ。
緑がういういしい時期はなんともいえません。
また、秋は降雨もすくないことが多く、
泳ぎ系ではない沢を選べば、それほどブルブルしながら登らなくても良いのです。
そして、なんといっても手付かずの紅葉がキレイですね!
(私は今職業柄、個人的に沢にいける時期がほとんど無いのがザンネンです。。)

地図と遡行図

さて、沢登りが始まるまでの準備ですが、装備が一通りそろったら、。
あとは、やるべきことを心得ておきましょう。
沢では登山計画が重要になってきます。
山と高原地図しかみたことのないような場合は、
地形図の読み方や現在地の確認、地図のマークを覚えてください。
それから、沢で使う用語。
おそらく、遡行図付きのガイドブックなどを参考にすると思います。
(ガイドブック自体が絶版になっていることが多く、いまやネット情報なのかもしれません)
そのときに使う言葉を覚えましょう。
ゴーロ・チョクストーン(CS)・F1・ナメ・トロ・ルンゼ等など
滝は右を巻く・・・・
というのと、
滝の右岸を巻く・・・
というのとは違います。
(右岸左岸というのは、川下に向かって右か左かを指します)
などちょっとわかりにくい表現もあります。
そのへんを覚えたら、こんどは遡行図です。
遡行図を読むのではなく、
自分で書けるようにしましょう。
滝や釜、カーブや二股、枝沢などの情報を登りながら記録していきます。
けっこう面白いからやってみてください。
そのためには、
防水ノートと鉛筆が必要です。
林業用とか測量用などのポケットサイズの防水ノートが便利かとおもいます。
それに高度計付きの時計などはけっこう重要です。
いまは、スマホのGPS機能がありますので、それを使えば楽ですが、基本がまったく身につきませんのであしからず。
※GPSは谷ではとくに正確な位置がでないときや、まったく現在地を拾わないこともあります。

 

   防水ノート。雨に濡れても書ける

出発をイメージして

沢登りの道具、ルートの様子

さて、それでは実際に歩くイメージをしてみましょう。 沢の始まりをイメージできますか? いろいろ考えられますが、たいていは、 林道や登山道からのアプローチで沢に下りていく感じです。 登山口のように広いスペースやトイレ・水場などもないことが普通です。 だいたい道路の路肩に車を止めて、そこで着替えて出発ですね。 ハーネスやヘルメットを装着していきます。 意外と沢の取り付きまでのアプローチが難しかったり(中には懸垂下降)しますので、注意が必要です。 夏場の沢はブヨなどの虫もよってきます。すぐに、虫除けが重要だということも理解できるはずです。 入渓したら、思い切って水の中にはいりましょう。 人の性質として、どうも水をよけて歩くというクセがあります。 そのため、沢の浅瀬でもすぐにへつって歩こうとしてかえって、不安定&疲れます。 水の中にも安定した岩などを見つけることができれば、 沢を回りこまずに、堂々と中をあるいたほうが楽で楽しいはずです。

サングラスの必要性

そのためには、水の反射を透視する偏光レンズのメガネやサングラスが 歩行に重要な役割を果たすということも理解できるはずです。 私はオークリーのものを使用していますが、偏光のスポーツサングラスであれば何でもいいとおもいます。 レンズの濃さは、くもりの日も見やすいように、明るめの色がよいとおもいますね。    
沢登りトップページへ