沢ではどんな装備が必要か。
ここでは、山登りをやっている場合に、
沢を始めるにあたって、必要な装備を紹介します。
※基本的に日帰り(夜行日帰りなど1日で沢を抜ける)でのものです。
夏山登山の道具を代用できると思いますが
それでも最低限必要なものがあります。
KGガイドの個人的なラインナップですので、参考までに!
ただ、ガイディングする身としましては、あやふやな装備で未経験者をご案内することほど怖いものはありませんので、やはりしっかりとした装備でお願いしますね!
沢の装備は次の3メーカーで最良のものが一通り揃います。
沢登り自体が日本独特な遊びでもありますので、
やはり日本ブランドがそのトップをいってるのかなぁと思いますね。
@モンベル Aキャラバン Bファイントラック
私の場合、パタゴニアのウェアに、以下3メーカーの道具をMIXして使っています。
モンベルは日本を代表するアウトドアブランドですが、こと、沢に関しては群を抜いて豊富なアイテムがそろっています。また、カヌーなどのウォータースポーツアイテムとの併用もできますので、いろいろ調べてみるといいかもですね。山はとかくパタゴニアを使っていますが、沢に関しては、モンベルを外すことはできないでしょうか。。。
キャラバンというのは、ココでは渓流シューズを筆頭にあげます。私の場合、キャラバンの渓流シューズがいまのところ最高の足裏感覚です。毎年試しているわけでもないので、他にもいいものがあるかもしれませんし、人により違うと思いますけどね。
そしてファイントラックというのは、フラッドラッシュ・スキンメッシュというアンダーウェアで脚光を浴びたメーカーですが、知らない方も多いかもしれませんね。(モンベルから独立したスタッフらが立ち上げたウェア会社で、ハイテクウェアを次々に打ち出している侮れないブランドです。だからモノは確かに優れものです。)
私はこれらにパタゴニアのアンダーをプラスして使っています。
ウェアに関しては、基本的にアウトドアブランドの優れた素材のウェア(お持ちの山シャツ)で代用できます。
いわゆる沢靴は、靴底がフエルトのものと、ゴム製がありますが、
涸れ沢でもない限り基本はフェルトです。ゴム製のものは、たとえば花崗岩系の岩沢などにバツグンの威力を発揮します。
逆に森林メインの比較的暖地であれば、コケヌルヌル状態ではフエルトには適いません。
まぁ、フエルトでもあっさり滑ってしまうほどの『キングオブ苔』が存在しますけど。フフフ・・・
ひとまず、フエルトを買っておけば万能です。ラバーは2足目と考えたほうが無難ですね。
そのフエルト靴、渓流釣り用など、釣具店にいけばいろんな種類がありますが、
できれば、沢登り用の紐締めのシューズがいいです。登山靴がマジックテープだったら怖いでしょ?
オススメはやはりキャラバンの渓流シューズかな。
モンベルのサワートレッカーが手軽。けっこうモデルチェンジが多いので、改良されていると思います。(以前履いたときは、フリクションで差がでました)
足袋のようなタイプもありますが、こちらは足の親指部分が股になってわかれています。
このことにより、親指に力がいれやすく、踏ん張りがきくといいます。
私は苦手で足袋タイプは使用しません。靴下などをすべて買いなおす必要もありますし。
簡単な沢であれば、釣具屋さんにあるフェルトシューズや渓流釣り用なども代用できますが、フリクションという意味では最適とはいえないかもしれません。5.6くらいのスラブを登ってみるとその差はでてきます。
モンベルならコストパフォーマンスに優れたサワーシューズといったものもありますが、年に一度くらいの使用だといいかもしれません。
キャラバン KR-1F_560 モンベル サワートレッカー 宴c塔xル サワーシューズ
これはネオプレーンの沢専用のものがあります。
山用の靴下などでもいけますが、保温性がありますので、ネオプレンをおすすめします。サイズが大きいとシワになりますのできおつけて。
通常、2.5mmの厚さですが、1mm厚のライトネオプレンがあります(試してませんが快適そうです)
基本は山用でいけます。ただし、水にぬれるのが前提ですので、濡れてもあたたかく、
且つ水を吸って重くならないポリエステル系です。
アンダーは水着も適当。動くのにきつくないものがいいかも。
その上に、山シャツやラッシュガードやネオプレン素材のシャツと撥水のあるパンツなど。
欲をいえば、濡れても動きやすく保温力が格段に高い沢用のウェアが最適。
浸水したときの保温力や水切れなどがバツグンの効果があります。
モンベルはアクアボディというラッシュガード系と、0.5mm厚のライトネオプレン。
ファイントラックは、高機能素材の、アンダー系のラピッドラッシュと、ミッド系のフラッドラッシュいうのがでています。
山シャツでの代用もOKなのですが、
上部の藪コギなどで枝が衣服に刺さったりしますので、毛羽立ったシャツは不適でしょう。
昔ながらのラガーシャツ姿も最近見なくなりましたね。
ラッシュガードの中には、胸の部分だけが薄いネオプレン素材になって保温防風性と動きを両立させたものがあります。
私は、ファイントラックのスキンメッシュに、ラッシュガードもしくは、キャプリーン1などのアンダーです。防寒用にネオプレーンのベストを常備しています。沢では腕上げが重要なので、厚みのあるネオプレーンは動きを阻害してしまいますのでベストがベスト!
また、ボトムですが、これも同メーカーからタイツが出ています。ネオプレンタイプは厚みがあるので、動きを確認しましょう。
私はモンベルのサワークライムショーツ(激厚)をつかっています。
タイツはトレッキング用のタイツでも十分OKと思います。
その上にネオプレン系のショーツや、薄い撥水ナイロンパンツなど。
短パン系をよく見ますが、タイツがむき出しだとすぐ破れることも考慮しておきましょう。
お高いCWXがビリリときたら、泣けます(笑
ジャージ素材のようなものは、水を吸い込んで重くなって歩きにくいです。
撥水性や強度のあるパンツが理想ですね。
保温には、ネオプレン系がベスト、ポリエステル素材まあ良いでしょう。
ファイントラック フラッドラッシュ いわゆるスキンメッシュのほうではなく、厚みのある沢用ウェア。通常化繊の5倍の保温力
モンベル ライトネオプレンシャツ 0.5mm厚の極薄ネオプレンを採用した動きのよいアクアウェア。ジップネックやタンクトップなど種類が豊富
宴tァイントラック フラッドラッシュタイツ フラッドシリーズ沢用のタイツ。濡れても寒くない。水を吸わない。臭くならない。など高機能。
ファイントラック カミノパンツ タイツ+パンツの組み合わせでは撥水性が高く動きが良いショートパンンツが最近の流行のようです。
パタゴニア ロッククラフトカプリ パンツならパタのコレも最高じゃないでしょうか。膝下までパンツで保護と動きを両立できます。
宴c塔xル ライトネオプレンショーツ 0.5mmのネオプレンで動きがよさそうです。私は強度のあるサワークライムを使用しています。