沢沢登りの心得|シャワークライミング初心者の沢講座

沢登りの初心者講習

 

沢登りをはじめる

 

春が来ると。。。
だんだん暖かくなってきます。
でもまだ山の頂は白く、雪解けはもうすこし先でしょうか。
GWを過ぎると、梅雨の到来です。
いよいよ夏山! を前にして、小休止!?
ではありません。
沢ですよサワ♪
水はまだまだ冷たいですけども、
低山であれば問題なく、
そして、一足はやく夏気分(場合によっては冷夏w)を味わえることでしょう。

 

沢登りの魅力。シャワークライミング

浸水する抵抗を吹っ切って
 
流れる水流に溶け込めば
 
すぐに気持ちも流れていく。
 
ゴルジュの響きを胸に聞き
 
高巻く急斜面に緊張の縄
 
お釜に落ちるシャワーに打たれ
 
ナメる清流を駆け上がり
 
ふと源流の静寂をくぐれば
 
ヤブこぎの大渋滞に翻弄され
 
ついには安堵の峰に降りる。。。
 
いやぁいいなぁ 沢ってば。

さてさて、そんな沢なのですが(どんな)
まず沢がどんなものかを理解してから始める必要があります。
沢といってもピンキリでしょうが、
とにかく、通常は、河川の上流域(現流域)を遡行して、尾根、頂上、登山道などに抜けていくというとてもスリリングが遊びです。
とうぜん道がない、ということで、沢を登るのですから、
いろんな要素が要求されます。

 

沢の体力 歩きの技術 ルート判断 そして危険

 

体力は夏山の1.5~2倍は必要でしょう。本当はそんな数値とかじゃないですねw
岩や水の中を歩くのは必要以上に疲れます。そして、傾斜のゆるいゴーロ(ゴロゴロ岩帯)でも、クローズアップすると、岩を常に登って降りて登って降りて、、とエクササイズしているのです。さらに、冷たい水のなかでは、想像以上に体力を奪われます。歩けば暖かいのですが、滝を登る場合など、滝上でおもわぬ足止めをくらい、常に冷水に当たっていたりするような状況もなきにしもあらず→ブルブルブル  そして、滑りやすい。これが、慣れてないと、余計に足に力が入ってしまい、疲れてしまいます。というわけで、単に体力があるってのではなく、技術や要領をつかんでいがないとほんと苦労しますね。

 

ヒタ歩く技術。これは今の体力と密接な関係ですけど、沢独特の、歩き方を覚えることですね。たいてい岩はまるっこいですが、そこに吸い付くような静かな、けれども機動力のある立ち回りというか。。。

 

岩は浮いてる岩もあるし水面下にあったりします。踏んで動いても対処できるように。つねに目線は数歩先を捉えます。その先のもっとも足を置きやすい場所とラインを見つけながら。

遡行する場合、たいてい遡行図や地形図をもっていきます。地形図は高度計があると現在地が確認しやすいですが、いまは携帯のGPSがあれば、、、、楽ですね。もちろん谷なので、GPSがはいらなかったり、正確な位置がずれてたりもありますので、基本、読図ができる必要があるわけです。逆にいってしまえば、沢こそ読図が上手になる方法でもあります。 それはさておき、実際に沢の中にはいったら、自分の命は自分で守る!この覚悟で動いてください。数mの滝<登るのか?巻くのか? 数十mの大滝<右に巻くのか左に巻くのか、あるいは戻るのか、、、、遡行図ではこう書いてあるから、ちょっとヘンだけどこっちかな、、、わかります。よくありますね、そんな迷い。でもその滝やゴルジュ、巻きのルートをよく観察してください。どこから行くのか、しっかり決めましょう。それには、直感が最良の判断だと思っています。直感が鈍くなっている人は、リーダーにゆだねましょうw 私は1人でいくときは、遡行図などはあえて持っていかず(見ず)に自分の直感に従って行動することもよくやってます。(マネしなくてよいです) どっちのルートをとるのか、ロープを出すのか、ひとつひとつの判断を、慎重に、しかし迅速に行うことが沢では意外と重要なんじゃないかなぁと思います。 沢は登攀的な要素も大きいので、クライミング技術はかなり必要かとおもわれます。クライミングが上手でなくても、ちょっと要素を心得ておいたほうが、なにかと有利です。岩はほぼ常に濡れていることが多いですし、ヘつりや高まきなどではセカンド(二番手)ですらリスクを伴います。なので、それなりのコツなんかも必要かもしれません。そして、クライミングといっても沢ならではのすこし違った動きがあって、それも楽しいものです。コワイのは巻きです。人が歩いた跡があるようなところなら、マシですが、未知な場合は細心の注意を要します。岩ではなくドロや土の高まきなどもありますので、ホールドや足場も不安定であれば難易度も高くなります。 そろそろチマタのザッシやメディアが軽はずみでブームにしそうなので言っておきますが… 沢はとてもリスクの高い遊びです。危険きわまりない場所へいくんですから。 迷ったら谷に降りるなって言うじゃないですかwその谷を歩わけですから。 それなりの自己責任と覚悟をして入渓してほしいものです。 それは仲間などについていくというスタンスであってもです。 当然携帯の電波は届きませんし、通行人もいません。 怪我を最もしやすい場所なのに、怪我を最もしてはいけない場所でもあります。 救助を呼ぶのも救助するのも困難の極みですから。 しかしそれだけに、総合力を試される大冒険ができる場所でもあります。 しかも日本各地のいたるところに無数にあります。 いちど沢に目覚めてしまったら、もう登る山がない、などとはなかなかありえないのです
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