ボルダリングは最小限の道具でクライミングを楽しめる遊びです。
1人でも楽しめるし、登りたいときに登って、休みたいときに休める。
なにか自由度の高い遊びですね。
しかし、遊びとはいっても、究極的なクライミングテクニックを追及するので、そのための試行錯誤があります。それが実って、パフォーマンスに反映して登れたときの達成感は歓喜することでしょう!
しかしボルダリングジムなどに通って、何気なしにやっていても、なかなかうまくなりません。
ではどうやったらボルダリングを上達させることができるのでしょうか!?
初心者を対象にボルダリングがうまくなるコツを紹介してみます
ボルダリングは傾斜が前傾したような壁を登ったりします。
まったくの初心者がみると、ありえない動きですね(笑
そして、自分がやってみると、すぐに消耗してしまい登れなくなってしまいます。
何か設定されたルートをやってみても、登れたか登れなかったかだけを追ってしまい、大切なことを忘れているのじゃないでしょうか?
スキルを身につけたい!そういう思いはあるとおもいます。
今回は具体的に取り組む前に、まず知っておいたほうが良いことを紹介します。
クライミングスキル(テクニック)
筋力・体力
柔軟性
バランス感覚
メンタル
環境的要素
戦術
単にムーブや手順といったスキルだけでなく、広い視点で見る必要があることを理解しましょう。
なにはともあれ、スキルを覚えないとボルダリングは始まりません。
スキルとは、ムーブであったりホールドの持ち方であったり、フットホールドの立ち方であったり、バランスであったりします。
私はよく、これを最近のカードバトルゲームに例えます。
つまり、スキルは強力なカードをたくさん集めたほうが有利なのです。
テクニックについては次ぎのページで細かく紹介したいと思います。
ボルダリングといえば筋力(パワー)でしょうか(笑
フリークライミングよりも傾斜が急なところをアクロバティックに登っていくには最低限の筋力が必要です。
しかし、細身の女の子が軽やかに登っているのをみると、どうして!?と思うでしょう。
必要なのは、ボディビルダーのようなマッチョな筋肉ではないのです。
筋張った、必要な部分だけの、いってみればささ身のような筋肉です。
筋肉は脂肪の3倍の重量があるといいます。
無駄な筋肉は不用なのです。
筋力アップのトレーニング法も次のページで紹介します
体操選手が美しいのは、あれだけの筋力を自在に動かす柔軟性があるからこそです。
ボルダリングも同じ。ガチガチのパワーだけでも登れればよいのですが、まったく軽やかに、流れるような動きで登ることができれば、クライミングの楽しさは倍増です。
柔軟性がないと、スキルは知っていても、それが使えない(足があがらない、とか、高いホールドに乗り込めないとか)状況もでてきます。
日ごろから柔軟性を伸ばしておくのもひとつの上達の方法です。
バランスが悪いと、思い切った動作ができなかったり、足に信頼感がおけなくなったりします。すると手に頼らざるを得ないことになり、消耗してしまいます。バランス感覚を鍛えることも、ボルダリングでは重要な要素の一つだと思います。
心が疲れている時や集中力がない時などは、うまく登れないものです。あるいは初めて自然の岩場やハイボルダーといわれる高さのあるルートを登ったときなどは、怖くて調子が良いときのように体が動きません。
総合力をあげたとしても、このメンタルが落ちていると良いパフォーマンスはでないものです。
心理的環境を整えることも、ボルダリングでは非常に重要になってきます。
まずは安全なボルダリングジムで練習することがベターといえます。
これは登る岩場の環境や、自分のボディの状態・調子、日常生活のリズムなどに日々影響されているということです。直接的な影響がわからなくても、メンタル面などに目に見えない形でボルダリングの登りに影響を与えます。
クライミングの基本に、ルートに対する戦術・戦略というものがありますが、手数の少ないボルダリングでもそれは言えています。
登る手順を覚えるだけではなく、ホールドをみただけど動きがわかるようになったり、どうやったら消耗せずに登ることができるか、というもの。あるいは長期的な意味で上達を考えてトレーニングすることも戦術のひとつです。とにかく、疲れきるまでガムシャラに登るだけでは上達のスピードは速まりません。いかに効率よくタクティクスを組んで取り組むかが必要です。
上記要素をひとつの独立したものと考えると(実際そうではないとおもいますが)、これらの要素のうち、一つでも不得意の要素があれば、それが足かせになって、クライミングのパフォーマンスは落ちてしまいます。
だからこれらの要素をまず理解することがボルダリングの上達のためのコツです。
パワーだけあれば登れることもありますが、それだけでは不十分ということになります。
すべてをバランスよく整える。
トレーニングでも実践でも得意なもばかりするのではなく、弱い部分を見直して押し上げるほうが上達は早いといえるでしょう。