雪山でゴーグル・サングラスが曇る!傾向と対策

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サングラスやゴーグルが曇ったり凍ったりして、もうどうにもこうにも着けていられない!っていう経験はありますか?
雪山初心者ならずとも、この問題は切実ですので、ちょっと込み入った話を書いてみたいと思います。
※2019年加筆しました。


まったく曇らない夢のゴーグル…そんなものはねぇ!

人っていうのはどうも物事を平面的にしか見ない傾向が強く、ゴーグルが曇ったら、曇るのはゴーグルのせいであって、曇らないゴーグルを見つけ出そうとします。
確かに曇りにくいゴーグルというのは最近はデザイン的に発達しています。中には電池を使ってファンで空調させるというゴーグルもあったりしますが…
そんなシロモノを持っている方ほど、初心者か雪山に適応できていない方であって、やっぱりゴーグルが凍っていたりします(笑)
じゃ、どうすればいいんでしょうね。

 

ゴーグルが曇る原因を考えてみる

すこし冷静になり給え。ぜーぜー息を吐いて、曇って、見えなくなって、焦って、つまずく…
こんな感じだと雪山を歩けませんよ。
サングラス・ゴーグルが曇るのを考えてみましょう。

曇り克服のための傾向と対策

サングラスの外側が曇る

これはもう、自分のブレス!息しかありませんね。
とくにバラクラバをつけた瞬間に曇ってきたり(笑)

 

サングラス・ゴーグルの内側が曇る

これは、自分の顔の皮膚からでる汗です。
汗がレンズの内側を曇らせ・凍ってしまいます。
一度凍ってしまいますと、もうどうしようもなくなります。

 

レンズが曇るっ!…いったに何が間違っているというのか!?

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バラクラバがよくない

バラクラバって言っても、いろいろあります。
みんな寒そうだから分厚いバラクラバを選んでませんかね。
暑い生地のものなら、当然息の通気も遮蔽されて、必要以上に呼吸をしたときに、鼻の隙間から漏れ出す息がレンズを曇らせます。
バラクラバは、アンダーウェアなみに薄いもののほうがいいかもしれません。
あるいは、ネオプレーン生地などにみられるように、鼻や口元に呼吸用の穴がしっかり開いているものを使うという手もあります。

高評価のバラクラバといえばコレ。ファイントラックのメリノスピンバラクラバ

 

呼吸の仕方がよくない

そもそも初心者の方は雪山の歩き方など技術が高くないので、すぐに息が上がっています。
(*´Д`)ハァハァ ってやつですね。
はぁぁ〜って息したら熱が拡散するでしょう。
口をとがらせてふぅぅ〜ってやるんですよ。
肺に若干圧をかけるような腹式呼吸を私はやっています。
息がまっすぐでるので、ゴーグルは曇りません。
それができないってのは、結局は↓の問題なのです。

 

そもそも体力と雪山歩行技術が低い

内側が曇るというのはこれです!おもな原因。
いつでも(*´Д`)ハァハァしてしまうのは、そもそも歩き慣れていないというか・・・
夏山では問題なく歩けるような人でも、アイゼンピッケル装備になったとたんに歩けなくなったりするものです。
この場合は、そもそもの雪山歩きの歩行技術(疲れない歩き方)と体力をみにつけなくてはいけませんね。
もし、夏山すら経験が浅い、もしくは体力があまりない場合(とくに中高年)は、もう曇るのはトレーニングを必死にするしかないでしょう。
ガイドをしていて、初心者の中高年の方は基本的にゴーグルは曇っています。体力が衰えている+歩き方が慣れていない、ということが主な原因です。

 

暑いくらい着込みすぎ!?

寒くないの!?寒くないかしら!? 
そんな不安から、思いっきり着込んでハイクアップして、オーバーヒートして、汗が出て、レンズ曇って、体が冷える(笑)
なんなのこの悪循環、といったところでしょうか。
これも裏を返せは、経験不足、もしくは認識不足です。朝起きて、外気温度を確かめてから、どのくらい着込むかなどを決めて出発するのは実は常識、、といいたいんですけど、出来てない人がほとんど。「寒いですか?」そればっかり心配してます(笑)
失敗はOK。そしたら次は考えましょうよ。
最近気になったのは、ゴーグルをして、フードを被ったときに、フードがゴーグルを包み込んでしまってゴーグルの通気口をふさいでいる人をみかけました。
当然曇るんですけど、最近のオーバージャケットはフィット感が優れているだけに、こういう問題もあるってことですかね。

 

ゴーグルは最初からつけるものではない

もう山小屋の中にいるときからゴーグルを装着している人がいます。
出発時、体はあたたかいですから、それだけでくもってしまいますよ。
基本的に、出発時、そうとうな風が吹いていない限りはつけないものです。
というか、そんなに不安なんでしょうね。不安がゴーグルに手を伸ばしているんだと思います。

※私が愛用しているPOCのゴーグルはなかなかおすすめです。

 

風が無いところではサングラスに決まっている。

風が無い状況では、とうぜん寒さも感じませんし顔もいたくありません。サングラスで耐えられるようであれば、曇りやすいゴーグルははずします。
また、バラクラバも要注意で、寒くなければ口元を外して呼吸したほうがくもりにくいでしょう。

 

使わないゴーグルはおでこにしない

頭にゴーグルをあげて歩いている場合がありますが、これも内側のレンズが凍ってしまう原因になります。使わない時はアウタージャケットのポケットかザックの中ですね。

 

下を向いて歩かない

曇らないようにする方法のひとつとしては、顔を上げて歩くことです。
まぁ、これも難しいところでしょうが、最近の方の多くは、トレーニングをばっちりやっていてすごく体力があって雪山に来るという感じはしないので、すぐに息があがります。
下を、足元だけを見ながら歩くとレンズが曇りやすくなります。
ペースは6割くらいですよ。とくにスタートはみんな早まる傾向があります。
ぜーぜーいって立ち止まってしまうようでは技術・体力不足ってことですね。

 

サングラスはノーズキャップを高め、すこし顔から離す

サングラスの曇り対策の小手技としては、サングラスを顔からすこしばかり離すと、若干曇りにくくなります。とくに内側から曇るようでしたら効果があるかもしれません。

 

気温が低すぎるときは要注意

気温が-15℃以下の状況というのもあります。そんなときは得てして冬型気圧配置で風が強いものです。
で、バラクラバ。いったん苦しいからといって、フェイスマスクをあごに伸ばしてしまうと、これでゴムが伸びきったまま凍ってしまい、ヨレヨレになったりします。
当然、ヨレヨレになってしまった分、隙間がスカスカになって、ゴーグルやサングラスがすぐに曇ってしまいます。
これは私もよくあります。ゴム頼みの衣類ですから、伸縮性がなくなる危うさは感じます。
この点、ネオプレーンのバラクラバのほうがいいんじゃないかと思います。理想の形があればですけど。

 

曇り止めとか、やっても効かないんだからね

一応書いておきますが、すぐ曇るからといって曇り止めなんかはあまり効果ありませんので(笑)

 

メガネとゴーグルを一緒につける場合

もうこれはね、フォローできませんね。
なぜコンタクトにしなかったのか・・・って。

 

水中眼鏡をつけて雪山にきた!

これは本当なんですが、ゴーグルが曇るから、水中眼鏡をもってきた方がいました!
最近流行りの雪山に作業用ゴム手袋と同じ発想かと(笑)

 

レンズが凍った場合どうするか

もうどうしようもないかもしれません。
とりあえず、ジャケットのインナーポケットもしくは、懐に入れてあたためてとりあえずは氷を溶かすことです。
凍ってしまってはいくら拭いても無駄になります。
ただし、レンズコーティングがしっかりしていたら、氷ごと剥がせる場合もあったりしますが・・・
サングラスならまだしも、ゴーグルの場合は難しいかもしれません。