ボルダリングで重要な靴|クライミングシューズの選び方

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ボルダリングで必要なシューズ・靴の選び方について紹介していきます。
実は、この自分にあった靴を選ぶというのが、けっこう難しいかもしれません。
なぜならば、クライミングのことについてまったく未知な初心者が、繊細なディテールが設定されているクライミングシューズのこをを理解できていないからです。
結局は、お店の定員などのおすすめを選ぶしかないのでしょうか?


クライミングシューズには目的と傾向がある

クライミングシューズといっても、いまや、代表格のファイブテン、スポルティバ、ボリエールのほか、スカルパ、レッチリ、マッドロックなどといったブランドも一般的になってきました。シューズの種類も、以前は両手の指の数ほどもなかったのに、いまは何十種類もあります。
どれを選んでいいのかわかりませんね。
まずはシューズのタイプですが基本的に3種類です。
スリップオンタイプ(スリッパ)
ベルクロタイプ
シューレース(靴紐)タイプ

スリップオンタイプ|扱いやすさとコスパが高い


FIVE TEN(ファイブテン) モカシム
まずスリップオンタイプ(スリッパタイプ)というのは、通称スリッパ。ベルクロも紐もついていないものです。締め付けがあらかじめきつく設定されています。
手軽な反面、緩みをとめることができないので、寿命は短いかもしれません。
キッズやジムトレ用などに向いています。
余計なものが無いので、コストも安く、クライミングジムのレンタルシューズなどでもよく見かけます。

ベルクロタイプ|ジムクライマーにはまずはこれがオススメ


スカルパ  インスティンクトVS
シューズをベルクロ(マジックテープ)で留めるクライミングシューズです。
こちらもスリッパタイプ同様に脱ぎ履きしやすいです。そして、締め付けることも出来るのでとても人気です。
ボルダリングジムやクライミングジムから始めるといった場合は、ベルクロタイプのクライミングシューズをおすすめします。
シューズはしばらく履いていると、ゴムや革が伸びてきます。
しかしベルクロがあれば問題なし!小さなホールドに立ってもシューズが緩むことなくしっかりと保持してくれることでしょう。

シューレースタイプ|フィット感抜群!フリークライミングで人気


スポルティバ  ミウラー
紐靴のクライミングシューズです。クライミングシューズというのは、やはり履き続けていると足が痛くなってしまいます。そして、ゴムシューズですので蒸れます。ボルダリングジムなどでは、登るときと休むときで、シューズを履いたり脱いだりします。靴紐タイプの場合は、これがちょっと面倒です。
しかし、その反面、ベルクロ以上に靴をしっかり足に密着させてくれるので、よりシューズとの一体感が生まれ、パフォーマンスも上がるかもしれません。
靴紐のシューズをジムで使う場合でも、軽く締めたりしてラフに使うこともできますし慣れればそれほど問題はないでしょう。

クライミングシューズの種類と選び方

シューズには、それぞれある登りを目的とした作りとなっています。
そのある登りというのは、
例えば、
小さな岩の粒にも立ち込める硬さ、だったり
前傾した岩でも踏ん張れる柔らかさ、だったり、
傾斜のゆるい斜面をしっかりとらえる摩擦力、だったり
これらが、それぞれのシューズの得意とする作りとなっているわけです。
ベルクロタイプやスリッパタイプのシューズの多くは、クライミングジム向けのデザインとなっていることも多いです。
初めてクライミングシューズを買う場合は、あまり個性が偏ったシューズよりも、いろんなシチュエーションをカバーしてくれる平均点が高い総合的に高いシューズを選ぶことをオススメします。
ただし、足型などがあっていないものを無理やり合わせるのは難しいので、実際に、クライミングジムやショップで履き試してみるのがいいでしょう。
すくなくとも数分は履いてください。

 

クライミングシューズを履くと痛い?!サイズの目安

まぁ初めは私も定員さんの言いなりのままにクライミングシューズを買いました。
その結果、足が痛くて仕方なかったのを覚えています。
クライミングシューズを初めて履くと、ものすごくキツキツでピッチリしているので、痛いと思います。
普通のシューズのようにつま先が伸びきった状態ではなく、曲がっている状態であるのが基本とされています。
そんなことなので、いつしかクライミングシューズは痛いのが当たり前、という定義がうまれたりします。
たしかにユルユルだとこれまた使えないのですが…
でも痛いと、登ることに集中できないどころか、ボルダリング・クライミングが楽しくありませんよね。
ということで、サイズも含めて以下のことが言えます。
足型にあっていたほうがいい
サイズはつま先が曲がるくらいピッチリできついけど5分以上履いていても痛くならない
つま先だけで立ったときに、カカトなどにずれる不安がない
むくみを考慮する、午後や夕方はむくむことが多い
お店やジムのショップで試し履きするときは、サイズ違いでも履いてみましょう。

 

ダウントゥとターンインとは|靴の特徴を知る

ダウントゥとターンインとは
スポルティバ公式サイトより
クライミングシューズの特徴を知る上で覚えておきたいのは、ダウントゥとターンインという言葉。
ダウントゥというのは、上のスポルティバの画像を見るとよくわかるのですが、シューズによって、つま先側がフラットなものと、下にカーブがついているものとありますね。これがダウントゥです。ダウントゥが強ければ(画像左・ミウラVSウーマン)前傾壁やルーフ向け。小さなフットホールドへのかき込みや前傾壁でのスタンスも乗り込みやすくなります。一方ダウントゥが浅ければ(画像右カタナ)、垂壁や緩傾斜のスラブ向け。つま先がフラットな感じ(もしくは反対にスニーカーのように反っている)のシューズは、スメアリングという足先を押し付けて摩擦力で登る登り方が得意で、傾斜が垂直もしくは緩い傾斜の場合に、威力を発揮します。
ダウントゥとターンインとは
それからターンインというのは、つま先が上から見て、親指側に反っている(カーブしている)ことを言います。ターンインがきついシューズは、親指側に荷重のポイントがあるので、インサイドエッジ(足を外側に開いて親指側に立つ)がしやすいという特徴があります。
ダウントゥとターンインとは
しかし、人のつま先の形は千差万別なので、ターンインシューズが必ずしも良いというわけにはいきません。自分のつま先の長い部分が、親指にあるのか、それとも人差し指にあるのかでもシューズとの相性は違ってきます。
ヒールのフィットであるかかとの形状も違いますので、そのへんも考慮したいところです。

 

それでもシューズ選びは難しい

結局は、クライミング技術が上達しないと、この靴はこうだ、とかこのシューズの特徴が自分にあっているとか、そんなものは分からないです。
だから、失敗してナンボなのでしょうかね^^;
そういうことで、履いてもなかなか感覚がつかめないと思いますが、無難に選ぶとしたら、たとえばボルダリングが目的なら、ベルクロ仕様でロングセラーの人気モデルを履いてみましょう。それでフィット感とか痛さをクリアできれば、初めてのシューズとしては最適かもしれません。